サディスティック焼肉
ベンジャミン


生気を吸い取る集煙機
立ち昇る煙は最後の声もあげず
おいしい匂いを残して消えてゆく

金網にしがみつきながら
お前がたらす肉汁は涙のようにきれいだ

虚しい抵抗の果てに
辛口のたれにどっぷりと浸かった
お前のぐったりとした身体は

そうやって多くの食欲を満たしている

   


自由詩 サディスティック焼肉 Copyright ベンジャミン 2005-04-03 19:16:47
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