桜 歩美

嵐のように 心が乱れているときに
ふと春のささやきが聞こえてきたら

私の中で乱れていた心を支える勇気が
あふれでてきた

まわりの忠告はまるで効き目がない
心だけが空回りしていて
別れを恋愛の始末の仕方と勘違いしている

確かに愛していくことって そう簡単じゃない
一つの愛を守っていくことって
とても体力と根気のいることなんだ

それはよくわかった

だから決心もするけど 崩れるのも早い
だって決心しているときは迷っているときで
その迷いは春のささやきが
そよ風に乗せて吹き飛ばしてくれるから

他人にはわからない
私のこと誰よりも知っている人

だから私も彼のことを誰よりも
わかっていなくてはいけないって
そう思う

嵐は春のそよ風よりも
もろいものなんです


自由詩Copyright 桜 歩美 2005-03-31 09:21:59
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