水宮うみ

優しくなりたいとは思わない。優しくなくても、構わないと思う。
人生で人に与えられる優しさには、きっと限りがある。
無理に優しくしようとしても、限度を越えると押し付けになるように感じる。
僕の優しさがその人の心に、どう届くかなんて分からない。

僕はただ、落ち込んでいる誰かを少しでも元気にしたい。
泣いている誰かの、そばにいてあげられる人でありたい。
それはきっと、優しさではなくて、誰かのためでもなくて、
その誰かのことが、好きなだけ。


自由詩Copyright 水宮うみ 2019-05-07 20:09:10
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