アネモネ
はるな


アネモネがばあっと咲いてる道があったんだよな。四月で風もつよくて、ひざしがばからしく春めいて。花のこと知れば知るほどかなしくなるような気がする。物事って、知れば知るほど仕方なくなる。めりめり泥に飲み込まれてく片足。(ずるさ、ひきょうさ)。
この世のいいことは花が咲いてることでぜんぶ達成されちゃったように思った。あんまりみんな咲いちゃって明るくて、誰もいなかったし。いつも2センチコップにコーヒーを飲み残して、戻ってきたときに自分の席がありますように。



散文(批評随筆小説等) アネモネ Copyright はるな 2019-03-17 19:32:49
notebook Home