私の文
しょだまさし

あなたは時々に
恋仲の私に言を求める
だが私は男なので
その度に戸惑い
また話をかえては
逃れてきた
だがいつまでも
繰り返していては
いずれあなたに
そっぽを向かれると
危ぶみもしたから
学生時分以来となるだろうか
文章を筆で
したためることにした
それがこの手紙になる
経緯を書いてきて
もう疲れてしまった
やはり私は言葉の足らぬ
男なのだと改めて
自負することに
なったけれど
もう少し続けてみる

さてあなたが求める
“私のことを好きならば
時には言葉で伝えてほしい”
との願いに答えよう
気持ちはシンプルだが
それを言葉に置き換えることの
難しきこと甚だしいのだけれど
二言は控えて
そろそろ本題に入る

“度々言葉にする必要もなく
私はあなたを想っている
当たり前過ぎて
言い伝える意味を
失念して久しい”

これが精一杯の
私の言葉だ
その証しに私は今
この文をあなたに
届けたくてもう
いてもたってもいれなく
なっているのだから


自由詩 私の文 Copyright しょだまさし 2019-03-16 14:54:35
notebook Home