ふたなり
花形新次

幼いふたりは
ふたりなりに
ふたなりについて
思い巡らし
どちらかが話出すまで
流れに身を任せた

土曜日の
午前4時

「いつまでも
愛し続けたい
夜が明けたって
何も変わらないさ」

僕の出した結論に
きみは俯いて
大粒の涙を落としながら
途切れ途切れに
あ、り、が、と、う
って言った

「それに、きっと」

「無いよりある方がいい」

そう言うと
きみはやっと笑って

♪ふ~たな~りのため~
せ~かいはあるの~
♪ふ~たな~りのため~
せ~かいはあるの~





自由詩 ふたなり Copyright 花形新次 2019-03-15 19:21:39
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