幻想行進曲
ミナト 螢

あなたのいない日々が
透き通るまで
タメ口ひとつ
忘れた心に
果てなく感じる
距離の重さを

例えようもなく
見上げる桜は
ドレスコードみたいな
淡いピンク

飲み込んで
溶かしたソーダ水の
喉に引っ掛かる
大切な想い

行き場を失くして
花びらの端に
唇を付ける
春の占い


自由詩 幻想行進曲 Copyright ミナト 螢 2019-03-04 13:27:47
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