人生
茶殻

瓦礫を前にして
あなたの手を掴んだ
握ったのではなく

テレビの中に入って
誰かを救いに来たのだと
そう縋らざるをえなかった

打ち砕かれた砂の城の
背に浮かぶ太陽は
録画ボタンの裏側のようで
私は今をもって
主役なのだと思った


自由詩 人生 Copyright 茶殻 2019-03-04 00:48:26
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