紙封筒
シホ.N



紙封筒に
足を
すべり込ませる

乾いたシーツのように
こもる体温
あるいは
薄っぺらな閉塞

体を覆う
紙一枚

意識なきまま
文字もなく
どこへともなく
なにかを送る

どこへゆくにも
身のひとつ

閉ざされたまま
開かれることは
あるのだろうか



自由詩 紙封筒 Copyright シホ.N 2019-02-19 23:43:27縦
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