あおいみつる

壊れそうになる自室の空気
苛立ちと 雑音
繊細な指で完璧をなぞると
星が流れ落ちる
混沌に飲み込まれ窒息しそうだ
恐れという籠に閉じ込められ
眠ることも休むこともできない
相変わらず見透かすように月は笑い
秩序正しく星は並び
俺は居心地の悪さに疲れ切っている
持ち上がりそうにもない気分で
コーヒーをすする
ただただ溜息をついて
ぼんやりしても気分は晴れそうにない
憂鬱で過激な闇が広がり
安息と恐れの狭間に包まれ眠り
悪夢を見てはまた覚める
望まないのに朝日は上り
誰かに無理やり背中を押される
また春は来るようだ
世間の皆さんには悪いが
桜の蕾が妬ましく思える



自由詩Copyright あおいみつる 2019-02-19 12:43:08
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