祈り
じおんぐ
わたしは空を飛び
空を飛ぶわたしを俯瞰する
わたしも地上を俯瞰するが
だれも空を仰ぎはしない
口もとのさざなみに
ながされてゆく自我
わたしもわたしを掴めずに
意識だけが肥大する
わたしが疲れて地面に墜ちるとき
一緒に潰えてくれるのも
受け止めてくれるのも
わたしであれ
サイレンにおどろけば
午前二時
爪の匂いを確かめて
パラダイムの彼方でふたたび眠り
空を飛ぶ夢をみる
自由詩
祈り
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じおんぐ
2019-02-17 21:58:34
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