踏切、ユビキタス。
うわの空。



終点、固まる背中に
血が流れ出す
ドアが開いて
足を出す

痛めつけるような空気
この匂いは知っている
満腹のオリオン、を
好きになれなかった


確信があって
不安もあって
でも不用意に祈り
朝と夜しかなくなった


謎の創作料理
口に慣れた米
憧憬、
数百キロ離れた
空腹のオリオン


また、ウイルスのように
急激な温度上昇

ふいに訪れる夕暮れに
目をそらさなくて済むよ、
うに




自由詩 踏切、ユビキタス。 Copyright うわの空。 2019-02-08 20:35:17
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