皿と月
パン☆どら
白い皿が
少しずつ欠けていった
一ヶ月ほどで
皿は消えてしまった
新しいのを買ったが
消えたはずの皿が満ちはじめ
一ヶ月ほどで
元の形に戻っている
そんなことがあって
夜空の月は二つになった
気が付くと
私も少しずつ欠けている
私が消えるころ
妻は
新しい男を求めて街に出る
月のウサギが忙しい夜に
自由詩
皿と月
Copyright
パン☆どら
2019-02-07 20:48:32
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