弱者達の嗚咽は
こたきひろし

風がゴーゴと吹いて
安らかに眠れない夜を繋ぎ合わせて過ぎていく日々

この命をささえる仕組みも経年劣化して
無情に軋んでいるけれど
その痛みに壊れてしまいたくはない

言葉にならない不安が
感情の川岸を削りとっていく
やりきれない思いに
川面がさざ波に震えてる

必要なものは失いつづけて
不要なものに埋まっていく
歳月
それが
生きていくと言うこと
なのかもしれない







自由詩 弱者達の嗚咽は Copyright こたきひろし 2019-02-04 06:46:42
notebook Home 戻る  過去 未来