ふつう
ペペロ

ふつうがなにかも分からない

善悪の区別もたぶん

ついてもいないし分かってもいない

なにが悲しみなのか

その結果のようなものをタオルで拭く

なにも元には戻らないし

関係者の感情と近未来に

参加の意思を表明しているだけ


死ぬ間際の俺のことを

半年後に思い出してくれて

だれかが証言していた

県警や鑑識、労基

もういいのに科捜研

甲斐甲斐しく動く

好きだと言ってくれた

女は今なにしてるのだろう

抱かれたりしてるのか


ふつうがなにかも分からない

善悪の区別もたぶん

ついてもいないし分かってもいない

なにが悲しみなのか

その結果のようなものをタオルで拭く

なにも元には戻らないし

関係者の感情と近未来に

参加の意思を表明しているだけ






自由詩 ふつう Copyright ペペロ 2019-02-02 09:49:03
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