サンキュー神さま
秋葉竹


いままさに
鬼を優しく撫でながら
やまい蹴散らす詩を詠む俺だし


いまという
黄金色の幸せを
気づかず毒づく者なら殺すし


羽根を捥ぐ
痛みをとめる気もなくて
俺はなりたいいからないヤツ

 
間違った?
おまえの笑顔を歪ませた?
夜たしかめに行くから必ず


『初めての
幸せをあたし感じてる』
嘘だといってもいまさら遅いぜ


痛みさえ
こらえてほほえむ決意する
けど痛みには異常に弱くて



いまという
無頼が砂利道転がる時代に
なにを伝えて死ぬまで生きるか


コロコロと
転がる恋の抜け殻を
追うは闇裂く光ひとすじ


愛しくて
おまえのすべてを望んだぜ
そしてサンキューいうぜ神さま






短歌 サンキュー神さま Copyright 秋葉竹 2019-02-02 09:36:39
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