かもしれない…
若乱

  詩

自分らしさな一張羅着て

(なるべく上品に)鼻毛ごっそりひきぬく感じ


  残響

僕の狭い視界の中に
世のしわぶきがこだまする
ほんの残響の気配に
必死に耳を傾ける

僕という愚者が
光と意識の世界で
巨大な質量を振り回している
ふと紙に触れるだけで光は泣くのに

僕は生物という重さを持ちながら無知だ
気、について知らない、知らない
相応に被害のない動でなければならない?

僕は何も持っていないのか、違う
僕は体という、莫大な光を持った、僕という意識だ
僕は有意味な使い方をせねばならない


  袋小路

僕に語れるものがない
ただ知ることのみが目の前に
殻をかぶり転がっている

世が仕事へと急き立てる
それは仕組みに生きる高き人たちが吸い込んだ
仕組みという「世」そのものの呟きなのだろう

転がり 身ぐるみ 落ち続けて
無知の暗をこのゆらぎにただ置いてみる
不確定の不安に心が倒れそうになる

倒れることも罪なのだ
肉体を持っているのだから
選ぶべくした必然を

遊ばれて息をしている


自由詩 かもしれない… Copyright 若乱 2019-01-30 18:30:27
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