てんとう虫の知らせ
朝焼彩茜色


バケツに砂を入れてひっくり返して
ケーキ
おチビがスコップでぐさぐさぐさ
さして
遊んでいる

私は土いじり 癒されている

小春日和
桜を迎える心支度でもしたい

お兄ちゃんは両腕でキーンってして
正座で滑り台から風を切る

たくさんの親子がそれぞれのひとこまを保存している
丁寧に愛情を持ってファイルされてゆく


ふと てんとう虫が飛んできて
足元に留まった
一月なのに
早くても三月くらいだった
彼女と再開するのは

知らせに来ている
安らぎを私に被せに来ている
そのベールに 小春日和 くるまれて
ヘッドライトの視界からクリアに
回りを見渡せる余裕が出てきた

桜を迎える
心があたたまった

彼女はお空にいる母だったかもしれない
長居もせず ベビーカーが戦車の如くやって来て
すぐにお空に帰って行った








自由詩 てんとう虫の知らせ Copyright 朝焼彩茜色 2019-01-23 13:19:32縦
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