田中修子さんの作品、置手紙への返詩として
足立らどみ
置手紙を開いたら
一編の詩
あら、懐かしいや詩とメルヘン
欧州の古城の裏庭で
子らは真面目に呪文を誦えている
起きて起きて、ピンクの血に染まる妖精よ
遠い東の国からやってきた永い眠りにつく妖精よ
古さびれた城に生命を
落ちぶれた人には笑顔
運んできてくださいね
もう一度、
手紙を開いたら
文字はなく
押し花ひとつ
自由詩
田中修子さんの作品、置手紙への返詩として
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足立らどみ
2019-01-22 21:47:08