醜態
ミナト 螢

肩を並べて歩きたいだけで
綺麗になろうとは思わなかった

見た目で得する人の分まで
損してやってる安い運命は
少し苦くて喉に引っかかる

思い出みたいな時代の鏡を
右手で割って左手で守った

一人芝居に拍手がなくても
慣れすぎて冷え切った
孤独のビールを
窓辺に傾け誰かと乾杯

適当に生まれて死んでくような
流行りの言葉が街を作るけど

私の口から飛び出す声は
全ての人を汚すかも知れない


自由詩 醜態 Copyright ミナト 螢 2019-01-22 16:50:45
notebook Home 戻る  過去 未来