こむら返り
佐白光
後ろから付いてくる
姿は見えない
震える足で洞窟に入る
暗闇の中を転びながら走る
差し込む光が緑色に変わる時
草原に横たわる姿がみえる
猫のように背伸び
背中から足の先まで伸ばした時
「やってしまった」夢から覚める
ふくろはぎに激痛
動けない
じっと我慢
悪夢が通り過ぎるのを待つ
自由詩
こむら返り
Copyright
佐白光
2019-01-19 00:32:54