シグナル―時の墓標―
ペペロ

いまという過去の最前線が

いまという過去の最北端が

灰色の海原と見分けのつかない蒼空に

ぼくだけを取り残して姿をかえてゆく


時の墓標に手を合わせていよう

あの場にあのひとがいなければ

生まれていない命もあったのだ


いまという過去の最前線が

いまという過去の最北端が

灰色の海原と見分けのつかない蒼空に

ぼくだけを取り残して姿をかえてゆく





自由詩 シグナル―時の墓標― Copyright ペペロ 2019-01-15 14:00:13
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