毒愛
秋葉竹



砂嵐
まさかの街に吹き荒れる
そうかこの名を砂漠も嫌うか


マフラーの
手編みにこだわるわけではない
言葉にできれば、それで良いのに


どんぐりも
黄昏の森哀しみも
掬わず、無視して、ただ歩く道


空も好き
まるでしあわせ、虹の橋
禁止されてる、けど渡りたい

キスだけね
したことあったし思い出に
もう、してるから、もう、泣いてよい?

この喉を
愛の音符のカタチにし
歌ってあげるよ、あのときの嘘

嘘で愛
したことないから愛してと
揺れて化粧をするバスで泣く

哀の空
七色の虹の夢をみる
そんな綺麗なあしたを待つだけ



毒を飲む
狂わしい胸、肋骨を
暴いた口紅、あなたという毒




短歌 毒愛 Copyright 秋葉竹 2019-01-08 23:57:58
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