夜のれーるらんど
松岡宮

すでに店じまいした京王れーるらんどでは
夜の駅員たちが業務を始める
日暮れからの気温低下は甚だしく
森の草は冷えて白く
駅員たちの吐く息も白く
コートをしっかりと着込んだ京王の駅員たちが待っているのは
空から降りてくる夜の子どもたち
都内でもここまで来れば星はざわざわ瞬き
子どもたちが空から降りてくるときの目印やきざはしとなる
今夜も来たね いらっしゃい
駅員たちは寒い腕をのばし子供たちを出迎える
向かいには夜の動物園
走りまわるライオンの群れを見たよと
はしゃいだ子供の紅潮した頬を抱きとめる駅員
れーるらんどは すでに氷点下
空に住む夜の子どもたちと
凍るハンドル握りしめて出発進行
どうか 夜のれーるらんどを
楽しんでおくれ


自由詩 夜のれーるらんど Copyright 松岡宮 2018-12-26 10:19:28
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