白鬱
藤鈴呼


小さな羽虫が 転がり込んで来た
此処は お主の住処ではないぞよ

仙人の声も届かない程の爆音が
毎夜 繰り広げられる街

静かにスターターを切り
レシピも驚くほどのスピードで
シグナルなど見えぬ姿で飛んで行く

童の耳栓が 高級な事だけを信じて
大丈夫 照り返しはキツイけれど
何れ 夕暮れが 包んで繰れる、と

あやふやな 願いばかりが 
空の 彼方で

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自由詩 白鬱 Copyright 藤鈴呼 2018-12-19 08:42:58
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