勇気
水宮うみ

正しい方向が決まっていて、その方へ向かおうとすることだけを勇気だとは思わない。
ときに、みんなが正しいと思ってやっていることへ、疑問を投げかけることも勇気だろう。
答えのない問いだと分かっていながら、相談することだってときに勇気だ。
正しさを人と一緒に考えようとする姿勢を、僕は勇気だと思う。

また、思いきって行動してみること。それも勇気だろう。

一歩踏み出そうとする自らの勇気に、僕は何度も助けられてきた。
もちろん、思いきって何かをやってみた結果、後悔したことはある。傷ついたことはある。
でもその代わりに、素敵なものを見つけることができた。
一歩踏み出したことで、僕は世界を好きになれた。人を好きになれた。自分を好きになれた。
行動したことでたくさんのものを好きになれた。
世界の、人の、自分の好きなところを見つけ続けるためにも、僕には勇気が必要なのだ。
だから、僕は今日も、勇気を育てるよ。


散文(批評随筆小説等) 勇気 Copyright 水宮うみ 2018-12-18 06:19:32
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