冬の銀河
秋葉竹

冬の爪
なにで鋭く研いでいる
刺す眼が心の形を冷やして

心臓を
明日待つ孤独と名付けたら
銀河の海で泳ぐ星たち


いうなれば
さくや流れた血の味すすり
この花咲く頃、ピカロになろうか?


闇を知り
正義のかよわい嘘を知る
怯えないでね、正しくありたい


おとこ泣く。
おんなに蛇をけしかけられて。
あたしが奪って、けがした純真。


よくあるの
あなたが泣くからこころ濡れ
拗ねても、可愛く、乾く暇なく


忘れない
涙と呼ばれて降った雨
ずぶ濡れになり、冷え切る春雷

泣いている
忘れられないはちゃめちゃを
つづけられない夢みる乙女は

そんな道
凍える、運命、でも負けず、
林檎をかじって、雪降る夕闇


短歌 冬の銀河 Copyright 秋葉竹 2018-12-13 22:23:48
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