美しい心は兵器に守られている
紀ノ川つかさ

今日も国は兵器を買う
美しい心の人達は憤る
あんな恐ろしいものは
戦争を放棄したはずの
この国が持つ必要ない
兵器さえ買わなければ
弱い人々を救えるのに

兵器が実際はいくらで
弱い人々を救うために
実際いくらかかるのか
そんなこと知らないし
知ろうとする気もない
ただ確信だけあるのだ

兵器を買い続ける限り
国は弱い人を見捨てる
強欲かつ残酷な存在で
一方自分は弱い人々を
守ってあげたいと願う
美しい心を持っている
優しい人間でいられる

そこで決して考えない
ことが一つあるのだが
もしもこの国が兵器を
全く買わなくなっても
弱い人々を救うための
お金には全く足りない
かもしれないという話

それが真実であるなら
どこをどうすればいい
考えなければならない
もう単純な真理はない
ただ美しい心の持ち主
それだけの存在でいる
そんなことは不可能だ
それだけの存在でいる
そんなことは無意味だ
それだけの存在でいる
そんなことは不格好だ
存在できなくなるのだ

ようするに美しい心は
兵器に守られてるのだ


自由詩 美しい心は兵器に守られている Copyright 紀ノ川つかさ 2018-12-09 11:32:19縦
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