(無題)
la_feminite_nue(死に巫女)

月見草のいちりんは、首をかしげて、

何を見るのだろう。
何を見ると思う?

それは、月の影。
 心の音。

砥石にかけられた、街のかけら。

──知っている?
死は、前からはやってこない。

それは背後から差して、
 知らぬまに心臓を貫く。

月見草のいちりんは、首をかしげて、
何を、見るものかしら。


自由詩 (無題) Copyright la_feminite_nue(死に巫女) 2018-11-27 20:14:54
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