積まれた夜
葉leaf

歳月は嵐の匂いに満ちて
摘まれた山稜にまなざしは落ちる
月は疲労し太陽は虚脱し
連鎖する葉の陰影ばかり鮮やかだ
夜は二人の安らぎを警察し
二人はそれぞれの手の形を映し合う
この最果てまで狭まった街路に
老猫は最期の光を吐き出し
静かに街灯が泣いている


自由詩 積まれた夜 Copyright 葉leaf 2018-11-27 04:38:59縦
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