リバース
ミナト 螢

飛び込む
タイミングが
解らない

あの胸の中このビルの下

希望はいつも
上にあるのだと
知っている人が
作る空の色

吸い込まれそうな
青の視界が
反転をした
海に変わるなら

砂時計を抱えた潜水艦
ガラスの窓を
磨いて映るもの

深い心の闇を
切り裂いて
いつか空を飛ぶ
ロケットになれ

あの胸の中このビルの下

生温かい風が
吹き抜ける場所で
コンクリートが
膝を舐めるように

息を繋いでる
前に進むため


自由詩 リバース Copyright ミナト 螢 2018-11-26 08:23:59
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