悪い夢に魘されて
こたきひろし

昔からパジャマを着た事がない
寝る時は冬場でも下着だけ
それでも
夜中に悪い夢に魘されて
はっと目が覚めた時は大概冷たい汗をかいている
そんな時はなぜかオシッコも満タンになっていたりして
仕方なく起き出してトイレへ

悪い夢に魘されて覚めた夜も
この体には間違いなく血が通い続けているから
私の命は絶えてはいない

悪い夢に魘されて覚めてしまった夜は
暗闇の天井に眼を開いて
ただひたすらに
夜が白け出すまで待ってしまうものだ


自由詩 悪い夢に魘されて Copyright こたきひろし 2018-11-15 06:05:46
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