あられ文
なけま、たへるよんう゛くを

寒イボの立つ 色ボケです
言ってくれれば すぐにやめます
いつでもお声掛け 待ってます
三百六十五日 お返事楽しみにしてます
毎日お宅の鉢植えに アンプル刺したくてたまらなくてやめます
餡かけの中に融けて 輝いた日を映写機で広めます
町中での姿があまり勇ましいもので こちらが恥ずかしくなります
昼日中から盗み聞き録り溜めます
借りは必ず返してあげます
気付いてさえくれたなら 何も欲しくは惜しくはない
麦藁の風に容赦なく シャボン玉は 巻かれ背かれどこかへ行きます
目の届かぬだけ遠くへ下がります
後には超合金の 約束を残します
針を使っても 罰として殴れるんです
新世紀までには像を結ぶ 信号を暗号で仕込みます
お目汚しにならぬよう そっと身辺を囲います
お休み中 時たま遊びに参ります
添い遂げる事だけ もう添い遂げる事だけなのです
謙虚なやり方でしょう
謙虚なやり方でしょう
謙虚なやり方でしょう謙虚なやり方でしょう謙虚なやり方でしょう謙虚なやり方でしょう謙虚なやり方でしょう謙虚なやり方でしょう謙虚なやり方でしょう謙虚なやり方でしょう謙虚なやり方でしょう謙虚なやり方でしょう



そう口紅で 綴られていた



それとチヨコレイト 薬指の爪が
顔を覗かせているチヨコレイト


自由詩 あられ文 Copyright なけま、たへるよんう゛くを 2018-11-13 02:38:59
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