大地
ひだかたけし

曇天の下、

足早に通り過ぎていた街並みが

ぱたんぱたんと倒れ出す

書き割りの如く呆気なく

次から次に倒れ出す

後に残っていたものは

果てなく続く大地のみ

俺は清々した気分になり

今度はゆっくり歩き出す。





自由詩 大地 Copyright ひだかたけし 2018-11-12 16:19:18縦
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