書きなぐれ
あおいみつる

外は曇り空
親指の爪が伸びている
じっと見つめる

この歳になっても
相変わらずの不器用もの

若者をみて妬んだり
羨ましいと思う

雨音の予感がする
恵みの雨の予感がする

清く生きようとしても
生きられず
失望し絶望する
愚か者よ

病んでいる心は
吐き出さないから
抑圧されているから
癒されない

だから独り
書きなぐるのだ
ありのままの怒りを
吐き出せ

ああ 
なぜ抑圧されているのか
委縮するのか
奇麗に飾る必要はない

その怒りを
本音を書きなぐれ



自由詩 書きなぐれ Copyright あおいみつる 2018-11-12 10:15:39
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