孟冬西天
孤蓬

西の空

日は既に暮落ち
雲は無く

鈍色にびいろに白みつつ
裾は茜を溶かし
上のかた紅碧べにみどり 藍鼠あいねず――

そして錆淺葱さびあさぎに寒く匂へる只中


 絲の如くかそけき月――



  まあ 骨みたいな月ですこと



   さう云つてむだ人がゐる

    いや ゐたやうな氣がする

    けだしくも廿年許にじふねんばかり往昔むかし


自由詩 孟冬西天 Copyright 孤蓬 2018-11-10 18:27:03縦
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