君との眠りの世界線
青星円

皿の上に1/4に剥かれて干からびた林檎がふたつ
淋しくて寄り添うように折り重なってる

音のない世界にカサリと観葉植物の葉の落ちる音
それでも君は決して起きたりしない

のそのそと目覚める君
寝ぼけまなこでおはようって言ったけど
もう11時を回っているよ

ぼくはといえばピンクと白と黄色の薬を飲んだのに
まったく眠れていないんだ

君と重なることができない
これでは僕は君と重なることはできない


自由詩 君との眠りの世界線 Copyright 青星円 2018-11-08 10:15:43
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