道標は光の先
三月雨


例えば僕がこんな夜更けから
突然珈琲を淹れだしている今、
君は同じ国の中で
ところで何をしているんだろう
などと思う

君が誰かを強く想うとき
僕も誰かを強く想っていて
二つの想いは決して重ならない

僕たちは同じ道を歩いている
君が視た景色を眺め
君が取った手段を用いて
いつか君のところまで

辿り着きたい
重ならない想いでも
僕たちにも明日というものがあるのなら





自由詩 道標は光の先 Copyright 三月雨 2018-11-08 00:33:25縦
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