恋文
腰国改修

ロクロック鳥は
決して慌てない
地鳴りがしても
全集が消えても
ロクロック鳥を
見たことがない
食べたこともない
ロクロック鳥が
飛べるかどうかも
知らない


ロクロック蝶は
もちろん、ヒラヒラ飛ぶ
自らの性に悩んでいる
飛ぶことが出来るのに
方向音痴で迷う


あなたは
いつも、下を向いていた
鳥を地面に埋めたから?
恋文は
一度もくれなかった

悲しい私は川向に
取り残されて
あなたに会いたい
蝶に、なれたら
目に見える
美しくなくていい
蝶になりたい


自由詩 恋文 Copyright 腰国改修 2018-11-05 21:04:20
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