dcsyhi
花形新次

昔、まだ将棋ソフトが人間に敵わない時代
インターネットの将棋サイトに
1人の天才が現れた
その名をdcsyhiと言った
プロも匿名で多数参加している中で
信じられないほど圧倒的な強さだった

将棋は強さを計るシステムが確立されていて
何処かに隠れた逸材がいることなどあり得ない
ましてやプロが太刀打ち出来ないほどの
才能が埋もれている訳がない
だとすると・・・

直ぐにみんなの頭に浮かんだのは
彼の名前・・・羽生善治

あらゆる戦法に対応し
ここというところで
誰も考え付かないような
決定的な一手を放つ
dcsyhiの振舞いは
まさに羽生善治そのものだった

天才は
成りすまそうと思っても
成りすませない
何故なら
唯一無二の才能が
無意識に
溢れだしてしまうからだ

一方、自称詩人はと言うと
ハンネを変えても
誰にも気付かれない
才能皆無の自称詩は
どっからどう見ても
クソの金太郎飴で
人様に見せることが出来るのは
精神構造が
スカトロ専門AV女優と
同じだからとしか言えない

ウンコに個性はないのだ

それでも自称詩人は
成りすますことを止めない

別の誰かになれば
まだ新しい何かがあるのではないか?

そう思わないことには
今すぐにでも
首を括るしかないからだ











自由詩 dcsyhi Copyright 花形新次 2018-11-04 17:28:18
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