さくらいろ
秋葉竹

胸もとも
濡れてるいろの恋の花
キラキラしている色気の無い雨
  
潤いの
ある意味ある目が死んでいて
流す涙は阻止するプライド
  

寝ていたが
世界の終わりに気づいてた
あなたが去りゆく世界の終わりに
  
罠と知り
わざとだまされ、落ちた恋
身動き取れない底無しと化す

  
砕け散る
銀に石打つさみだれの
機銃掃射のような失恋
  

小雨、降る
青空市場の白い旗
風に巻かれてたなびかない昼


ねぇ?抱いて
くれたらいいのに、そんな歌
歌うあたしに、意味無い、訳無い

  
銀という
いろのたとえの美しさ
泥跳ねられても、銀の雨降れ


言葉より
伝わる想いを込めて見る
瞳のいろはさくらの花びら


短歌 さくらいろ Copyright 秋葉竹 2018-11-04 11:33:23
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