美術館
りゅうさん

美術部の課外授業でフェルメール展に行く

入り口で点呼を取り各々好きに見て回り解散という流れ

一人の学生がとてもゆっくりとした足取りで

丁寧に絵を見て回る

絵画の技法に詳しいわけでもない

見えないものが見たいの~という感じで

穴が開くほど突っ立って凝視している

姿を見て引率の先生が苦笑して言う

「そんなに見てても何もないでよ笑」

というようなことが今もあるのだろうかと

先日放送された紅の豚を穴が開くほど細かく見る

ツイッタ民を見て思うのであった

しかしきれいなものはセンスとして残る

それがいい




自由詩 美術館 Copyright りゅうさん 2018-11-04 10:12:27
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