彼方へと
梓ゆい

夢を見るのは
好きな人がそこにいるから。
忙しい日々の中で
見続けた姿を追いかければ
負けまい。と思う気持ちが芽生えた。

(ココニ帰リタイ。)

確かに残る私の居た形跡。
文字を辿れば
慕い続けるあなたの名前がそこにある。
会いたくて/会いたくて
ただいま。を言いに来ました。

上を目指して登る階段は
前よりも遠くに道を繋ぎ
過ぎた時間の重しを
両腕に括り付ける。

それでも出会うあなたと私。
眺める景色の角度が違っても
振り注ぐ雨と川の清流の様に繋がるから
今はただ
大きな背中に手が届くまで
しっかりと踏みしめて歩き出そう。


自由詩 彼方へと Copyright 梓ゆい 2018-11-03 21:52:13
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