迷路
st

まいにち逢える人なのに

きみの扉は

迷路のかなた


曲がり道は 行き止まり

回り道も  行き止まり


はじめて逢った時から


たどり着けない

迷路のかなた


近道を

さがしても さがしても

みえない道


あせれば あせるほど

遠ざかる道


きみの 

やさしく 

あたたかな部屋に


いつかたどり着けても


きみは扉を

ひらいてくれるだろうか


きみの扉をあけたくても

鍵もないし 何もない


あるのは まごころだけ



でも僕は

あきらめはしない


まごころをこめて あいさつしよう

まごころをこめて 手紙を書こう

まごころをこめて 花をおくろう


まごころの鍵に きみが気づくまで







自由詩 迷路 Copyright st 2018-10-30 10:25:59
notebook Home 戻る  過去 未来