命日
梓ゆい

父のお骨を眺めたら
諦める。という気持ちが
蘇ったらしい。

重たい陶器の蓋を閉めて
位牌と遺影を並べたら
合わせた手と手の隙間に

小さな水たまりができた。


自由詩 命日 Copyright 梓ゆい 2018-10-27 22:47:31
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