心、泳いでいる
秋葉竹


心、泳いでいる

風が吹いている
いたわりはことばじゃないって
心あたたまる暗示をもらったのは
悪意すべてを認めて受けて立つ
鎧のあいつから

心、泳いでいる

泥まみれの純情を持ち続ける
体験
さまよう怪獣を
見上げても怖くないから
眼を見ると
悲しみの窓の住人なんだと思う

恨み節語りを夜に聞き続けながら
透明な寝息を
やさしさをまぶして
愛の結晶として
まっすぐに立ち向かう

これで野菜の味をやさしい味にして
さっぱりとみずみずしい感性を
このこころの囮として生きられたこと、


だれにも恥じないから
百花王さきみだれる
百歌の庭で
語らせておくれ

心、泳いでいる






自由詩 心、泳いでいる Copyright 秋葉竹 2018-10-27 20:39:29
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