東の国の眠らない夜/即興ゴルコンダ(仮)投稿
こうだたけみ

にいにいよんよん
にいよんよん

猫がにいと鳴いてよんと応えるのはハンモックあるいは立て付けの悪い扉にいにいと錆びたノコギリよんよん

時間にばかり目がゆくのはニィ書けないからだと知っている身体はョン丁目の東銀座へ置いてけ堀さ

MRIに入ると聴けるよ壊れたムジーク、アイネ暗いね終わらない夜にはにいにいよんよんと鳴らす空みたいな色のワンピース着て

もし太陽が昇るのを忘れたとしたらどこに線を引けば朝が来るのかってそりゃきみとわたしの間だねたぶん

星と星をつなぐみたいに手をつないで「二十億光年の孤独」を持て余していたかったのにずっと

くしゃみしてもブレスユーと言ってくれる人がいなくって
雨は降ります未明にかけて
こちら月の裏側に腰かけて


自由詩 東の国の眠らない夜/即興ゴルコンダ(仮)投稿 Copyright こうだたけみ 2018-10-20 21:16:18
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