神の椅子
ミナト 螢

こっくりとした
黄色の満月が

ぽっかりと浮かぶ
十月の夜

すっかりと冷えた
心を温める

まっすぐな光に
酔いしれて

うっすらと重くなる
瞼を閉じれば

しっかりと座る
車椅子の上で

やっと探してくれた
カーディガンを

ギュッとする
とても大切そうに


自由詩 神の椅子 Copyright ミナト 螢 2018-10-14 17:51:22
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