ケルン
ミナト 螢

滑り台を逆走するような
登り坂の多い道を辿れば
遥か向こうで石を積み重ねた
表彰台が見える気がしてた

頂上までの距離が分かっている
山よりも人生は高い場所を
目指しながら鎖を打っていく

自分のための命綱が
後ろに続く者たちを助ける

先頭はいつも怖くて美しい
挑戦という確かな響きが
食べたご飯をエネルギーに変えて

この世界にはたくさんの
鎖がぶら下がっていて
試されてる勇気が震えたから

目印や祈りを残せるのなら
表彰台を作る人になって
ケルンを積み上げ空に届きたい


自由詩 ケルン Copyright ミナト 螢 2018-10-14 10:49:43
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