秋の傷あと
橘あまね
血
死
傷
痛み
沁みこんで
真夜中に叫ぶ
狂おしい祈りの雨音
実
火
時
苦味
留まって
飛びたてない鳥
古ぼけた日めくりの呪い
血
死
傷
痛み
流れれば
永遠の眠り
消えていく足音を奏で
実
火
時
苦味
届かない
温かな記憶
指先に遺るひとかけら
自由詩
秋の傷あと
Copyright
橘あまね
2018-10-12 22:29:32